リハビリの見える化により、リハビリの質を向上させることができます。ここでは、見える化の目的、課題、方法などを詳しく解説しています。
見える化(可視化)は、目に見えない情報を視覚的に表すことです。具体的な方法として、グラフやチャートなどが挙げられます。リハビリでも、目に見えないさまざまな情報を扱います。代表的な情報は以下の通りです。
これらの情報を視覚的に表すことが、リハビリの見える化(可視化)です。
見える化の主な目的は、患者の状態を正確に把握して、リハビリの質を高めることです。たとえば、体の動きを正確に把握することで、患者に適したリハビリを実施しやすくなり、効果の検証も容易になります。効果の見える化は、患者のモチベーションを引き上げます。あるいは、在宅生活の活動量がわかれば、在宅復帰に求められる病棟内での活動量を算出できるでしょう。また、見えない情報を可視化することで、専門職間の情報共有も進みます。リハビリの見える化は、重要な取り組みです。
見える化の課題として、可視化の方法を慎重に選ぶ必要がある点が挙げられます。目に見えない情報を視覚的に表現するため、可視化の方法を慎重に検討しなければなりません。選択を誤ると、正確な情報を得られないことも考えられます。具体的に、どのような方法があるのでしょうか。
リハビリの見える化を支援するアプリが登場しています。例として、スマートフォンアプリで患者を撮影すると歩行、姿勢の癖を把握できるアプリ、体力測定を通して運動機能をアセスメントできるアプリなどが挙げられます。機能訓練計画書の作成など、付加機能を備えたアプリもあります。ただし、具体的な役割はアプリで異なります。詳細を確かめてから導入することが大切です。
リハビリの見える化に活用できるウェアラブル端末も登場しています。たとえば、足首に固定しタブレット端末と接続することで、重心動揺やすくみ指数を可視化できる製品があります。データを活用することで、リハビリの質の向上につながるでしょう。
リハビリ管理システムは、療法士の事務作業をサポートするシステムです。リハビリの見える化を支援する機能を備えたものもあります。たとえば、患者の状態をグラフ化し、変化を視覚的に把握できる機能です。
リハビリの見える化は、患者の状態などを視覚的に表すことです。現在の状態を正確に把握できるため、見える化によってリハビリの質の向上が期待できます。具体的な方法として、アプリ、ウェアブル端末、リハビリ管理システムの活用が挙げられます。事務作業の負担を軽減したい場合は、リハビリ管理システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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