失敗しないリハビリ管理システムの選び方 -リハ管Navi- » 病棟の課題と解決方法 » リハビリ病棟の集団リハビリ

リハビリ病棟の集団リハビリ

本記事では、リハビリ病棟で実施されている集団リハビリの概要、事例などを紹介しています。

リハビリ病棟の集団リハビリとは?

リハビリテーションは、アプローチ方法により大きく2つに分類されます。

  • 集団リハビリテーション(集団リハビリ):専門職が複数の患者、利用者に対して実施するリハビリ
  • 個別リハビリテーション(個別リハビリ) :専門職が患者、利用者に対して個別に実施するリハビリ

それぞれ異なる特徴があるため、優劣を一概に比較することはできません。両者のおもなメリットは次のとおりです。

リハビリの種類 メリット
集団リハビリ ・参加者同士の支え合いが生まれる
・参加者それぞれの知識、経験が刺激になり相乗効果を生み出すことがある
・社会的なつながりを生み出す(社会復帰の第一歩になりうる)
個別リハビリ ・患者一人ひとりの課題、目標、状態にあわせた専門的なリハビリを計画できる
・一人の患者に対して多職種で包括的なリハビリを行える

参加者同士の関わりをリハビリに活かせる点が、集団リハビリの強みです。また、取り組み方次第では、以下のような利点も見込まれます。

  • 看護・介護スタッフが中心となり、病棟で実施できる
  • リハビリを通して、患者の現状を把握できる
  • リハビリスタッフとの情報交換が活発になる

集団リハビリの例として、ラジオ体操、口腔体操、テーマを設けたクイズ、ゲームなどがあげられます。

リハビリ病棟の集団リハビリ事例

医療法人謙和会荻野病院

回復期リハビリテーション病棟で、集団リハビリを実施した事例です。20人程度の患者を対象に、連想ゲーム、果物狩り(トング、おたまで果物の模型をかごから取り出すゲーム)、早口言葉を実施しました。各ゲームを通じて確認された事項は次のとおりです。

  • 連想ゲーム:失語症の患者も言葉を絞り出そうと、普段の訓練とは違う刺激を与えられた
  • 果物狩り:相互に応援し合う関係ができた
  • 早口言葉:スタッフが苦戦する中、早口言葉が得意な方もいた

医療法人謙和会荻野病院は、次回の集団リハビリを計画しています。

参照元:医療法人謙和会荻野病院(https://www.oginohospital.jp/kaifuku-blog/2024/10/31/149/)

おぐらリハビリテーション病院

限られた期間内に患者のADLを高めるため、集団リハビリとして立ち上がり訓練を実施しました。立ち上がり能力はADL向上に寄与する重要な要素であり、集団リハビリであれば病棟スタッフと協力しつつ、限られた期間内に一定量のリハビリ(追加的なリハビリ)を行えるためです。具体的には、病棟食堂で「25回×4セット」の立ち上がり訓練を実施しています。参加カードを設けて、実施回数を記録し、目標を達成すると賞状と粗品を進呈してモチベーションを高めている点がポイントです。おぐらリハビリテーション病院は、集団リハビリがADLの向上につながり、チームアプローチを促進したと評価しています。

参照元:【PDF】小倉リハビリテーション病院「病棟リハとしての集団立ち上がり訓練の取り組み」(http://www.ogureha.jp/tatiagari%20kunren%20pdf.pdf)

集団リハビリの計画に管理システムを活用しよう

集団リハビリは、専門職が複数の患者などに実施するリハビリです。個別性の高いリハビリを提供することは難しいものの、参加者同士の相互支援が生まれるといった効果も見込まれます。集団リハビリを実施したい場合は、リハビリ管理システムの活用を検討するとよいでしょう。患者の情報を一括で管理できるうえ、専門職間の情報交換もスムーズに行えるため、集団リハビリの計画立案の効率向上が期待されます。以下のページではリハビリ管理システムの選び方をまとめてありますので、ぜひご覧ください。

失敗しない選び方からみた
リハビリ管理システム
おすすめ3選

     
療法士のニーズを満たす
おすすめのリハビリ管理システム3製品
リハビリ管理システムを選ぶ際に見るべきなのは、サポート体制・導入事例・外部システム連携・デモンストレーションの4点。病棟の規模や特徴によってマッチするシステムが変わるので、自分の職場に合うシステムをチェックしてみましょう。
療法士の人数が多い
中・大規模病院向き
リハスタのイメージ
リハスタ
リハスタのポイント
PC増設時の追加コストなし。端末ライセンスフリーで情報共有しやすい
パソコン台数が少ない
小規模病院向き
リハメイトのイメージ
リハメイト
リハメイトのポイント
契約台数を選べるソフトウェア型。1台からの導入事例もあり
介護保険対応を重視する
病院向き
タックのイメージ
タックリハビリテーション支援システム
タックリハビリテーション支援システムのポイント
通所リハ・訪問リハがある病院に嬉しい介護保険機能

※Googleで「リハビリ管理システム」と検索をして上位表示された電子カルテ・介護用システムを除く21社を調査し、無料デモンストレーション・導入事例・外部システムとの連携・サポート部門が公式HPに記載されている3社を紹介しています。(2021年12月1日時点)

成功は「システム選び」が鍵!
失敗しない選び方からみた
リハビリ管理システムおすすめ3選