リハビリ病棟では、療法士のスケジュール作成や管理に苦労しがちです。この記事では、リハビリ業界での現状の課題や対応方法、スケジュール自動作成機能がある「リハビリ管理システム」についてご紹介します。
あらかじめ、1週間分のリハビリ予定を療法士ごとに作成していても、スケジュール通りにいくことばかりではありません。病棟で受ける検査や入浴などの患者サイドの予定、そして療法士サイドの都合などによってもスケジュール修正が頻繁に発生するため、修正ミスなどが起こりやすくなっています。
スケジュール作成および調整に時間がかかる要因には複数あります。また、これらが複雑に絡み合っているのでリハビリスケジュール作成がスムーズに進まない問題となり、他の業務にも支障を出しがち。結果、患者のリハビリ提供単位にムラがでることにもつながっています。
そのため、リハビリスケジュール作成がうまくいかない現状の背景には、どのような要因があるのか、またそれぞれの改善方法について具体的に検討する必要があるでしょう。
まず、そもそもスケジュールに「時間」情報が記載されていない情報不足という単純な問題から起こることもあります。その場合は、時間情報を誰がみてもわかるように分かりやすく記載することが必要です。
情報が複数の紙に分かれており、見比べて把握しなくてはいけないことも問題です。確認する書類が多いと、見間違えたり、見落としたりするというリスクもあるため、情報の一元化として1枚の紙に集約し、一目瞭然で分かりやすくする必要があるでしょう。
リハビリスケジュール調整を行うにあたって、そもそも人手が足りていないことも多いものです。また、複数が担当しており、忙しさのあまりコミュニケーション不足となり、情報共有を怠ってしまうケースもあります。そこで、スケジュール調整が必要な場合は、出勤者の増員が必要となるでしょう。
業務などに追われ、「単位数記載表」が最新の状態に更新されていないことも大きな問題です。その場合は、専属の「単位数記載表の変更係」を選出することで、情報を集約することをおすすめします。結果、常に最新の状態をみることができ、スケジュール変更が頻繁であったとしても、この問題が解決しやすくなるでしょう。
ご紹介した方法でもなかなかスムーズにスケジュール作成ができない…といった場合は、リハビリ管理システムの導入がおすすめです。療法士以外はライセンスフリーとシステムを利用する際のパソコンの台数制限がないので、他の職種ともスムーズに情報共有が可能です。また、リハビリ予定を、自動作成機能を利用して作ることで事務作業効率が高まるでしょう。予定管理のミスも減らすことができます。
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