本記事では、リハビリ病棟の利用を希望する外国人患者の受入れに関する現状と、受入れる際の注意点について解説します。
外国人患者を受入れているリハビリ病棟は、日本に在留する外国人が増えたことにより多くなってきています。受入れ体制を整備することやトラブルへの対策も進められていますが、まだすべての病棟にて受入れ体制が整っているわけではありません。外国人患者の中には日本語が話せない方もおり、また日本の健康保険が使えないことから受入れが難しいこともあるためです。
病院単位で見ると、外国人患者の受入れ実績がある機関の数は次のとおりとなっています。
調査対象となった病院では「把握していない」と回答したところも14%前後あったため、受入れ実績がある病院が過半数を占める結果となりました。
参照元:【PDF】厚生労働省「外国人患者の受入れのための医療機関向けマニュアル」 (https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000601513.pdf)(4-15ページ)
リハビリ病棟における外国人患者受入れで問題になるのが、患者とのコミュニケーションです。日本語が不得手な外国人患者とコミュニケーションを取ることは容易ではなく、外国人患者受入れ医療コーディネーターの配置が必要となるかもしれません。
外国人患者受入れ医療コーディネーターの対応言語は、英語・中国語がほとんどであり、全世界で話されている言語の多くをカバーしていると言えます。しかし通訳ができる人員を常駐させている医療機関は少なく、多くの病院では医療通訳や医療コーディネーターが0人であると報告されました。
リハビリ病棟において外国人患者をスムーズに受入れるには、医療通訳もしくは医療コーディネーターの配置が必要となるでしょう。
参照元:【PDF】厚生労働省「医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査結果報告書」 (https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001126229.pdf)(4-15ページ)
外国人患者を受入れるには、チームで連携して情報共有を円滑にすることも欠かせません。文化や言語が異なる外国人患者を受入れる際には、日本人患者以上により詳細な情報共有が求められる場面もあります。チーム連携体制を構築して患者のニーズに応えていく姿勢が必要とされるでしょう。
チーム間での情報共有には、リハビリ管理システムの導入が効果的です。リハビリ管理システムがあれば情報を即時に共有でき、リハビリ業務における機能評価やスケジュール管理も容易になります。
在留している外国人の増加に伴い、外国人患者を受入れた実績のある医療機関も増えています。しかし医療コーディネーターや医療通訳を常駐させているところは少なく、今後の対策が求められるでしょう。
また外国人患者を受入れるには、チーム連携体制で情報共有を密にすることも求められます。そのために役立つのがリハビリ管理システムでしょう。当サイトではリハビリ管理システムを選ぶときのポイントや、評価の高いリハビリ管理システム一覧を掲載しています。導入を検討するならぜひ以下のページを参考にしてください。
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