リハビリ管理システムには、webシステム型とクライアントサーバ型があります。この二つにはどのような違いがあるのでしょうか。その違いがいまひとつわからず、リハビリ管理システムとしてどちらを選んで導入すべきか迷っている方も多いのではないかと思います。
webシステム型とクライアントサーバ型、それぞれに良さがあります。比較してどちらを選ぶべきかも紹介しているので、違いが判らず迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
リハビリ管理システムには、webシステム型とクライアントサーバ型があります。この二つにはどのような違いがあるのでしょうか。
webシステムとは、そもそもインターネットを経由してアクセスできるサービスのこと。
webの正式名称は「World Wide Web(ワールド・ワイド・ウェブ)」であり、「https://www…」から始まるネットショップやネットオークション、ネットバンキングなどなど、インターネットの普及によって現在では数多くのwebシステムが存在しています。
webシステムはパソコン・タブレット・スマートフォンを始め、Chromeなどのwebブラウザが搭載されている端末ならば、Windows、iOS、AndroidとOSを問わずに利用することができます。
また、webシステムではサーバ上にデータが保存されているのも特徴です。インターネット環境さえ整っていれば、通常どこからでもサービスを利用することができます。
リハビリ管理システムの「webシステム型」とは、院内LANを活用することでアクセスできるwebシステム。ブラウザを利用するため専用ソフトをインストールする必要がなく、端末があればすぐに導入できてとても簡単です。院内LANで繋がっていればどの端末からもリハビリ管理システムを使用可能で、どんな場所からでもリハビリ実施記録を入力できます。忙しいスタッフの時間を無駄にすることなく利用できるサービスです。
「クライアントサーバ型」のシステムは、「クラサバ」などとも略され、パソコンに専用アプリケーションをインストールして利用します。
ネット上のサーバから受信したデータをもとに、プログラム処理がパソコンで実行されるのが特徴。
そのため、一般的にクライアントサーバ型では負荷の分散を行うことができ、パソコンの故障やシステム変更にも強いと言われています。
その一方で、クライアントサーバ型は利用する全ての端末で専用アプリをインストールする必要があるなど、運用や管理が複雑になりがち。
セキュリティ対策もパソコンごとに行わなければならないため、職場に利用者が多い場合はコストがかかることになります
対して、クライアントサーバ型とは異なり、webシステムではプログラム処理は全てネット上のサーバで行われ、ユーザーは端末を用いてその結果を画面で確認することになるため、アプリなどのインストールは不要な場合がほとんどです。
ただし、大きな意味合いではwebシステムもクライアントサーバ型の一種とも言えるのです。
クライアントサーバ型では常時ネットに接続しなくても利用することができ、webシステムよりもセキュリティ面での安全性が高いシステムであると言えます。
現在は、多くの電子カルテや院内システムが、このクライアントサーバ型を採用しています。
リハビリ管理システムを選ぶ際にwebシステム型とクライアントサーバ型、どちらを選ぶかについて悩んでしまう場合も多いでしょう。そのような時には、リハビリスタッフの数によって選ぶのがおすすめです。
リハビリスタッフの人数が多い場合は、webシステム型がおすすめです。部門内の端末数は限られている場合が多く、スタッフ数が多いとリハビリ前後の確認・入力作業が滞ってしまうこともあるかもしれません。しかし、webシステム型であればナースステーションなど院内の空いている端末を利用することもできるため、業務を効率よく進めることができます。
スタッフの人数が比較的少なく、入力などに必要な端末を十分に確保できる場合は、クライアントサーバ型がおすすめです。端末はスタッフ数に応じて配置される、つまり人数が少ない場合は端末数も少なくて済むため、導入コストを抑えることができます。
webシステム型とクライアントサーバ型、それぞれに特徴があります。リハビリ管理システムとしてどちらのタイプを選ぶべきか悩んだ時は、病院の規模に合わせて選ぶのがおすすめです。
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