リハビリテーションの現場では、利用者への直接的な支援だけでなく、膨大な書類作成や管理業務が発生します。とくに「運営指導の通知が来たけれど、記録に不備や漏れがないか不安…」と悩むリハビリ職や管理者の方は少なくありません。
本記事では、多くのリハビリ現場が抱える「記録業務」の課題と、運営指導(旧:実地指導)に向けた対策方法について解説します。
運営指導では、法令を遵守して適切なサービスが提供されているかが確認されます。とくにリハビリ分野において厳しくチェックされるのが、個別機能訓練計画書などの「計画」と、日々の「実施記録」が合致しているかという点です。計画で定めた内容が、実際のサービス提供記録に正しく反映されている必要があります。
多くの現場では日々のケア業務に追われ、記録作業が夕方以降に後回しになりがちです。手書きやExcelでの管理は、転記ミスや確認漏れといったヒューマンエラーが起こりやすく、運営指導の直前になって慌てて過去の膨大な記録を見直し、修正に追われるという事態を招きかねません。
記録の不備は、単なる事務的なミスでは済まされません。計画書と実際のサービス提供内容に大きなズレがあったり、定期的なモニタリングが行われていなかったりする場合、最悪のケースでは算定していた加算の「返還指導」を受けるリスクがあります。
運営指導で指摘されやすい基礎的なミスとして、日付や実施時間、実施者の署名や、利用者様からの同意サインの漏れなどが挙げられます。誰が・いつ・どのようなリハビリを提供し、どのような評価を下したのか、客観的かつ具体的に記録を残すことが求められます。
まず取り組むべきは、事業所内での記録ルールの統一です。誰が書いても一定の質を保てるようフォーマットを標準化し、管理者やリハビリ責任者が定期的に記録内容をチェックする体制を整えることが、指導対策の第一歩となります。
厚生労働省も推奨している「電磁的記録」への移行も有効な対策です。紙の書類は保管スペースを取るだけでなく、過去の記録を探すのにも時間がかかります。タブレット等を用いてデータ化することで、運営指導時に求められた特定の期間・利用者の書類を提示できるようになります。
記録業務の悩みを根本から解決し、徹底した運営指導対策を行うには「リハビリ管理システム(リハカンなど)」の導入が効果的です。システムを活用することにより、計画書と日々の実施記録が自動的に連動するため、内容のズレや記載漏れといった整合性エラーを未然に防ぐことができます。
記録作業にかかっていた残業時間を削減し、利用者へのリハビリに集中できる本来の環境を作りつつ、いつ運営指導が来ても自信を持って対応できる安心の体制を構築しましょう。
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