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残業時間が多い

療法士の残業時間

療法士の1回の平均残業時間は医療で53.7分、介護福祉で53.3分。1週間の残業時間は2時間未満と労働全体で比べるとそれほど多くありませんが、これは平均の数字であり、病院や施設の体制、患者様の容態次第で残業時間は変化します。

また、休日でも勉強会や学会に参加することもあり、休みがとりにくいと感じることもあります。

理学療法士や作業療法士の残業時間を減らし、負担を軽減することは提供単位の増加や患者様へのサービス向上にもつながります。

そのために有効的な方法をご紹介していきます。

参照元:厚生労働省 医療従事者の需要に関する検討会 理学療法士・作業療法士分科会(第2回)資料2

残業の原因

サービス残業は当然という意識

サービス残業は当然という意識が医院側にあると残業は増えます。本来の業務時間の間に書類の作成ができればいいのですが、忙しくて後回しにするケースは珍しくなく、残業代が支払われなくても、周囲も当然と受け入れているなら医院内では常態化してしまいます。こうなると残業をしたくなくても周囲の目があるため先にひとりで帰宅できない心理にもなるのです。

新人のため先輩の指導や教育がある

新人なら勉強や経験を積まなければならない立場です。他に働く同僚や先輩とのつながりも重要ですし、現場の雰囲気や働き方にも早く慣れなければなりません。理学療法士は勉強を継続して続けなければならない世界です。日中の理学療法士としての仕事終わりで書類作成の後に勉強会や指導を受けているとしても、職場に拘束されるという意味では残業と感じる人もいるでしょう。

残業代と経験のため

残業代が支払われている職場には、給与と経験を目的に残業をする人もいます。年齢が若く、十分な体力がないとできませんが、独身なら遅くなることに不満を持つ家族もいません。残業があっても長期的な業務経験がスキルにつながると考える方もいます。どんな理由でも残業代を支払うのは当然という職場であれば向いているともいえるでしょう。

残業は、理学療法士が離職する原因でも上位に

残業代と経験を積むのが目的の方以外なら、残業は負担にしかなりません。経験を積めるとしてもサービス残業を歓迎する方は一般的に少数でしょう。新人の場合、治療や訓練業務をスムーズに進めるためのノウハウや経験が不足しているため、忙しければ業務の合間にカルテや書類作成ができず、結果的に勤務時間外で行わなければなりません。患者が多いところはベテランでも残業で事務作業をしています。プライベートの時間を犠牲にしてサービス残業ばかりなら不満が生じてしまうのも無理はありません。

様々な理由から残業が普通となり、十分な休息をとれないことは、理学療法士自身が健康に働くためにも改善するべき課題と言えるでしょう。

サービス残業が多い・休日が少ない職場から人は離れる

やっと一人前になって仕事が回せるようになったと思ったら、人が離れてしまう。そういった状況は管理側としても避けたいもの。もし、常態化しているサービス残業等の課題があれば、職員の働き方を考えることは不可欠で、現場を統括する管理側頭を痛めているでしょう。離職率が高いまま放置し、サービス残業が増えて理学療法士をはじめ職員に負担ばかりかけていると、ブラック企業と評価されて社会的な信用にも影響を与えかねません。

リハビリテーション病院はリハビリ専門のため365日フル稼働のところもあります。シフト制で長期休日がないとそもそも理学療法士から敬遠される医院にもなるのです。キャリアを積むために必要な実情があることも否定できませんが、管理側には根性論ではなく、不要な業務を減らす工夫も必要です。

理学療法士・作業療法士の残業時間を減らす工夫

時間外労働の内容は医療・介護福祉とも診療録・関係書類の記載が1、2位。

療法士の業務改善に取り組むためには、日々の書類業務や情報共有などリハビリ以外の業務時間を削減することが近道です。

参照元:厚生労働省 医療従事者の需要に関する検討会 理学療法士・作業療法士分科会(第2回)資料2

事務作業の時間を減らす

療法士が残業する原因の多くは、書類業務です。施設により内容や量に差がありますが、書類が多いところでは忙しく感じるでしょう。

患者様に対するリハビリ実施時間はあらかじめ決まっているため、カルテの記入や事務作業が増えると必然的に残業が増加。

そんな事務作業を軽減するのが、リハビリ管理システムです。リハビリ管理システムでは、リハビリ予約の管理や機能評価の記入、実績の集計など、療法士の事務作業を手助けする機能が備わっています。

計画に時間がかかるリハビリスケジュールを自動作成できるシステムもあり、療法士の業務改善には欠かせないツールです。

病院内の情報共有をスムーズに

書類業務以外に療法士の時間を奪うものとして、他職種や他部門への情報共有があります。

電子カルテや医事システム、介護システムや地域連携室など、リハビリの現状を共有したい部門は多岐にわたるため、紙での患者情報やリハビリスケジュールの共有では、情報共有の早さ・正確さに欠けてしまう場合があります。

リハビリ管理システムを他部門のシステムで共有したり、院内のパソコンから見ることができれば、紙のカルテを探す必要がなく、リハビリの実施記録や患者情報を共有できます。

情報共有をスムーズにすることで、療法士の作業時間の短縮だけでけではなく、医療全体の効率アップにもつながるでしょう。

病院の規模が大きい場合は、院内のパソコンならどこからでも見れるweb機能があるリハビリ管理システムがおすすめです。

療法士の業務改善のカギはリハビリ管理システム

療法士は勉強会や学会など、研鑽を怠ることはできませんが、事務作業を減らし、情報共有をスムーズにするのはリハビリ管理システムの導入で叶います。

各システムによって機能が違うため、必要な機能が備わっているシステムを選ぶ必要があります。

操作性を確かめるためにも、無料のデモンストレーションで機能や使いやすさを確認してください。

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