ここでは、通所介護事業所のリハビリ管理で遭遇しやすい課題と、通所介護事業所におけるリハビリ管理システムの導入事例を紹介します。
通所介護事業所のリハビリ管理では、さまざまな記録業務が発生します。これらの業務で課題になりやすいのが記録の二度手間です。例えば、手書きでメモをとって、メモをもとにPCへ入力するなどが考えられます。このような仕事の進め方は、転記作業が発生するため非効率です。ミスも発生しやすいと考えられます。タブレットなどへ入力した情報を、自動で反映してくれるリハビリ管理システムを導入すれば、入力業務の手間を省けます。
個別機能訓練加算をとるため、さまざまな書類を作成しなければなりません。具体的には、生活機能チェックシート、興味・関心チェックシート、個別機能訓練計画書、機能訓練記録の作成を求められます。もちろん、これらのほかにも、アセスメントシート、モニタリングシートなどの作成が必要です。日々の業務と並行して、さまざまな書類を作成しなければならないため、抜けや漏れが発生することが少なくありません。リハビリ管理システムを導入すれば、書類の作成をサポートしてくれるうえ、利用者様ごとに書類を管理したり進捗状況を把握したりできるようになるため、抜けや漏れを防ぎやすくなります。
LIFE(科学的介護情報システム)の加算をとるため、さまざまなデータを入力しなければなりません。例えば、科学的介護推進体制加算であれば、評価日、障害高齢者の日常生活自立度、総論、口腔・栄養、認知症などのデータを提出する必要があります。データの提出方法は、LIFEへの直接入力またはCSVファイルの取り込みです。つまり、対応するソフトを導入していなければ、手入力でデータを提出しなければなりません。この点も、通所介護事業所が直面しやすい課題といえるでしょう。リハビリ管理システムの中には、CSVファイルの取り込みに対応しているもの、進捗管理をシステム上で行えるものがあります。
画像引用元:医療と介護・福祉のワイズマン公式HP(https://www.wiseman.co.jp/case/melutasu/14573/)
クリニックを中心に、通所介護、訪問リハビリ、通所リハビリを展開しています。多職種連携チームによる対応力を強化するため、リアルタイムで情報共有できるリハビリ管理システムを導入しました。各事業所に同じシステムを導入することで、情報共有をスムーズに行えるようになりました。在宅と施設で異なる利用者様の生活機能を把握して効果的なリハビリを行えるようになった点もポイントです。また、場所を問わずに情報を入力できるようになったため、残業時間の削減にもつながっています。
通所介護事業所のリハビリ管理で遭遇しやすい課題として、記録の二度手間、個別機能訓練加算の書類作成と進捗管理、LIFEへのデータ提出があげられます。業務を効率よく行えず、結果的に利用者様と向き合える時間が短くなったり、サービスの品質が低下したりすることがあります。労働環境に悪影響を与える恐れも見逃せません。リハビリ管理システムを導入すれば、これらの課題を乗り越えられる可能性があります。
※Googleで「リハビリ管理システム」と検索をして上位表示された電子カルテ・介護用システムを除く21社を調査し、無料デモンストレーション・導入事例・外部システムとの連携・サポート部門が公式HPに記載されている3社を紹介しています。(2021年12月1日時点)