デイケアにおける送迎業務は、施設全体の業務のなかでも特に大きな割合を占めています。本来の目的である質の高いリハビリを提供するためには、この送迎業務を見直し、効率化を図ることが重要です。
通所リハビリテーション(デイケア)の現場では、送迎業務が全体業務のなかでも大きな割合を占めています。送迎ルートの作成や利用者への対応、時間管理に多くの労力がかかり、特にルート計画と運転が特定のスタッフに偏る「二重の属人化」が課題です。
こうした送迎にかかる手間は、スタッフの疲労蓄積や残業の直接的な原因となります。その結果、本来注力すべきリハビリの提供や、根本的な業務改善に向けた話し合い、利用者ケアの充実といった業務に十分な時間を確保できなくなるという悪循環が生じています。
送迎業務の改善には、まず送迎ルートの見直しが有効です。GPS管理システムなどを活用してルートを最適化することで、移動時間の短縮が期待できます。
送迎表の作成についても、ホワイトボードや手作業による管理から表計算ソフトやシステムへ移行することで、作成時間の短縮とミスの防止につながります。さらに、インカムなどの通信機器を導入すれば、送迎車の到着情報をリアルタイムで共有でき、利用者の受け入れ業務がスムーズになります。
加えて、送迎マニュアルを整備し業務を標準化することで、特定のスタッフへの依存を防ぎ、新人職員の早期戦力化にもつながります。
根本的な業務改善を実現するためには、ICTツールやリハビリ管理システムの導入が有効です。システムを活用することで、送迎計画の作成、実施記録、スケジュール管理といった一連の業務を一元化できます。導入にあたっては、まず効果が見えやすい特定の業務から段階的に進めることが成功の鍵となります。
送迎やそれに付随する片付け・準備といった業務の改善は、質の高いリハビリの提供と、スタッフの負担軽減を両立させるための第一歩です。まずは自事業所の業務棚卸しを行い、現状の課題を把握することから始めてみましょう。
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