失敗しないリハビリ管理システムの選び方 -リハ管Navi- » 病棟の課題と解決方法 » 病棟でLGBTフレンドリーな対応を行うには?

病棟でLGBTフレンドリーな対応を行うには?

世界的に多様性を認め合う社会を目指す現代で、医療機関においてもLGBTフレンドリーが求められるようになりました。

ここでは、LGBTへの理解について振り返りながら、医療機関・理学療法士ができるLGBTの配慮についてお伝えしていきます。

LGBTへの理解は医療に携わる人に必須

LGBTと呼ばれるさまざまな性的指向や性自認を持つ方は、そうでない人に比べて身体的や精神的疾患において、高いリスクを有しています。

これは、社会的な偏見や差別という背景が大きく、適切なケアを提供するには医療従事者側にも十分な学習が必要です。

日本でも多くのLGBTの方が「体調不良の際に医療機関への受診をためらった」「受診・入院の際に不快な思いをした」という経験があると言われています。

LGBTへの理解が進んでいる欧米では、医療従事者向けにLGBT患者のケアに関するガイドラインや教科書などがありますが、日本では未だ学べる機会は十分ではありません。

LGBTの方がいつでも安心して医療を受けられる社会にするためにも、医療従事者がセクシャル・マイノリティを理解し支援する側であると知ってもらえる取り組みや体制づくりが必要です。

理学療法士が注意するべきこと

勝手な推測はせず、中立な言葉で接する

相手の性的指向や性自認を、外見などから勝手に推測して接しないようにしましょう。例えば、「結婚していますか?」といった質問や、女性に対して「彼氏はいるの?」男性に「彼女はいる?」といった質問は、相手が異性愛者であることを前提に推測した上でかけられる言葉です。「パートナーはいるの?」というように、中立な言葉を使って対話するように心がけます。

クリニカル・バイアスを意識する

性的、または社会的なマイノリティの人々に対し、偏見によって対応や態度に歪みが生じることを「クリニカル・バイアス」と言います。個人の考えや信条で判断せず、あくまでも医療を提供するプロとして自覚し、誰にでも平等な医療、適切な医療を提供する心がけが大切です。

病棟での配慮

設備・問診票の配慮

LGBT、とくにトランスジェンダーの方が利用しやすいように、性別で分かれていないトイレや入浴施設、院内着などを用意しましょう。

入院が必要な際も、どのような部屋を利用するのが良いかは個々で異なります。患者の意向を尊重しながら話し合って決めることが大切です。

また、トランスジェンダーの方の多くが、保険証の性別や名前と自認する性別・通称名が異なると、名前を呼ばれることや性別に答えることに苦痛を感じ、医療機関を受診できない場合があります。

問診票の性別記載の欄には男性・女性の横に自由記載欄を設ける、通称名で呼ぶ配慮が必要か希望を聞くなど、受診しやすい環境づくりも必要です。

守秘義務を守る

患者からセクシュアル・マイノリティであることをカミングアウトされた場合、例え相手が家族であっても、勝手に人へ伝えてはなりません。治療を進める上で情報を共有する必要がある場合には、必ず事前に患者さんにその旨を伝えて了承を得るようにしましょう。

相手がLGBTかもしれないと思っても、中にはカミングアウトしたくない人もいます。無理に聞き出そうとせず、必要なときに話してくれる雰囲気づくりが大切です。

リハビリ管理システムで活用できそうな機能は?

LGBTに関する配慮が必要な患者の情報について、本人の了承を得られれば、患者管理機能などのシステムに記録として残しておくことができます。

また、コミュニケーション機能を用いることで他の医療者や理学療法士などにも連絡・共有ができるため、院内全体で対応に配慮できるようになります。

リハビリ管理システムの
患者管理機能について詳しく

リハビリ管理システムの
コミュニケーション機能について詳しく

失敗しない選び方からみた
リハビリ管理システム
おすすめ3選

     
療法士のニーズを満たす
おすすめのリハビリ管理システム3製品
リハビリ管理システムを選ぶ際に見るべきなのは、サポート体制・導入事例・外部システム連携・デモンストレーションの4点。病棟の規模や特徴によってマッチするシステムが変わるので、自分の職場に合うシステムをチェックしてみましょう。
療法士の人数が多い
中・大規模病院向き
リハスタのイメージ
リハスタ
リハスタのポイント
PC増設時の追加コストなし。端末ライセンスフリーで情報共有しやすい
パソコン台数が少ない
小規模病院向き
リハメイトのイメージ
リハメイト
リハメイトのポイント
契約台数を選べるソフトウェア型。1台からの導入事例もあり
介護保険対応を重視する
病院向き
タックのイメージ
タックリハビリテーション支援システム
タックリハビリテーション支援システムのポイント
通所リハ・訪問リハがある病院に嬉しい介護保険機能

※Googleで「リハビリ管理システム」と検索をして上位表示された電子カルテ・介護用システムを除く21社を調査し、無料デモンストレーション・導入事例・外部システムとの連携・サポート部門が公式HPに記載されている3社を紹介しています。(2021年12月1日時点)

成功は「システム選び」が鍵!
失敗しない選び方からみた
リハビリ管理システムおすすめ3選