回復期リハビリテーション病棟は、起床したときから就寝前まで、生活動作や運動機能の回復などに多くの時間を必要とする場所です。
在宅への復帰をなるべく計画通りに進めるため、医師や看護師など病棟スタッフが情報を共有しながら適切な訓練やケアを実施していくことが大切です。情報共有や業務効率向上をシステムによってサポートしていくことが必要不可欠と言えます。
当記事では、回復期リハビリテーション病棟におけるリハビリ管理システムの導入事例を3つ詳しく紹介しています。事例をチェックして、自分の職場に合うリハビリ管理システム選びの参考にしてください。
画像引用元:リハスタ公式HP(https://www.rehasta.jp/example/case02.html)
整形外科・脳神経外科・神経内科・リハビリテーション科など22科ある2次救急病院。リプレイスで中大規模病院向けのシステム「リハスタ」を導入しました。
参照元:リハスタ公式HP(https://www.rehasta.jp/example/case02.html)
画像引用元:リハメイト公式HP(https://www.rehamate.com/voice/voice1)
2015年10月にリハメイトを導入。療法士21名(PT12名・OT7名・ST2名)で5台を契約しました。
リハビリシステム導入前は、ファイルメーカーで入力していましたが、バグやトラブルが続いて作業に時間がかかっていました。そこで、他院で評判の良かった「リハメイト」の導入を検討することになりました。導入後は、患者データや実績の入力、資料作成、データ管理が簡易化され、日々の業務は一人当たり15分~30分程度軽減されました。
また、回復期のデータ管理は特に重宝しています。導入当初は使用方法に不安がありましたが、導入担当の方が手取り足取り教えてくださり、サポート体制にも非常に満足しています。
参照元:リハメイト公式HP(https://www.rehamate.com/voice/voice1)
画像引用元:ワイズマン公式HP(https://www.wiseman.co.jp/medical/case/case22.html)
患者様とマンツーマンのリハビリに対応するリハビリテーション花の舎病院。他の院内部門システムとの親和性を重視し、「タック」を導入しました。
(前略)「 導入以前は Excel で作成したスケジュール、日報、実績のファイルにそれぞれ個別に入力しなければなりませんでした。現在はリハビリ支援システムに一括して入力・管理できるので作業が楽になり、業務の効率化が図れました。また、リハビリスケジュール管理画面で患者さんの予定や療法士の予定の重なりや、リハビリ単位の取り漏れなどのチェックが容易で、管理しやすくなりました。さらに、病棟看護の情報や患者スケジュールもシステム上で共有・伝達できるようになり、他部門との協力体制がより高まったと感じています。 」(後略)
参照元:ワイズマン公式HP(https://www.wiseman.co.jp/medical/case/case22.html)
開設当初からリハビリテーションに注力してきた「すずかけヘルスケアホスピタル」では、強化されたリハビリ支援システムを採用。訓練計画作成の効率化などを行っています。回復期リハビリテーション病棟のオープンをきっかけに、リハビリ部門のスタッフを増員。その影響で、リハビリ管理システムのアップデートが必要になったケースです。
患者とリハビリスタッフのスケジュール管理や実施単位数の管理が十分でなく、業務に支障をきたしてきたため、再検討せざるを得ませんでした。他社のリハビリ支援システムを選択する考えもありましたが、電子カルテシステムとの連携を懸念していました。ところが、ワイズマンが、タック(岐阜県大垣市)のリハビリテーション支援システムを販売していることを知りました。これなら、コストを抑えつつニーズに対応できると判断しました。
参照元:日経クロステック(https://xtech.nikkei.com/dm/article/FEATURE/20140122/329213/?P=2)
回復期は身体機能の回復や日常生活に必要な動作の改善をするため、集中的にリハビリテーションを行う必要があります。
そのため、患者管理やスケジュール管理に優れ、院内の情報共有をスムーズにできるシステムを取り入れるのがおすすめ。リハビリがよりスムーズに進められるでしょう。
リハビリ管理を行うものの中にはリハビリ支援パッケージソフトもありますが、カスタマイズや変更依頼を出すと、費用や時間が余分にかかる可能性があります。
そういったソフトではなく、スケジュールや患者管理、他職種間での情報共有をスムーズにできるシステムを採用するのがおすすめ。システムは、画面が見やすくてデータの活用がしやすいものを採用するのはもちろん、機能改善などの要望が出しやすいものを取り入れるとよいでしょう。
現場から上げられた要望がバージョンアップの際に反映されれば、さらに使いやすさを実感できるシステムになるでしょう。そのほかにも、サポート体制が整っており、更新やカスタマイズに対応してくれるシステムを選ぶようにしてください。
電子カルテや医事システムとの連携のほか、院内のサポート部門システムと連携できるか、問い合わせをして詳細をチェックしましょう。
システム導入後に後悔をしないよう、デモンストレーションを行い、操作性や職場環境との相性を確認してください。
※Googleで「リハビリ管理システム」と検索をして上位表示された電子カルテ・介護用システムを除く21社を調査し、無料デモンストレーション・導入事例・外部システムとの連携・サポート部門が公式HPに記載されている3社を紹介しています。(2021年12月1日時点)